サンフランシスコに本部を持つ米国の環境NGO RAINFOREST ACTION NETWORKの日本代表部です

2015, 3月の記事一覧

APP社の誓約進捗状況への第三者監査レポート(RA社2月5日発表)の内容

APP社のFCP誓約から2周年にあたる2015年2月5日にレインフォレスト・アライアンスによるFCP誓約の進捗状況についてのレポートが発表されました。

レポートによれば、「APP 社がマップ化した他の数百の紛争の内、少数の割合(約 10%)は、覚書(MOU)や行動計画が作られたが、これらの紛争の大部分は残されたままである。多数の地元コミュニティや個人とのインタビューを含め、現場で集めた証拠によれば、先住民族や地域コミュニティとの合意の実施や行動計画、FPIC 原則の実施については、その進展は限定されたものでしかないことが示されている。」や「RA 社に対して、いくつかの紛争が確認されたコミュニティは、紛争マッピングの最終結果の情報が共有されていないと報告していた。管理地のスタッフによれば、土地紛争を優先事項として、解決に向けた活動を行うことについて、APP 社からの指示や指令がなされていないようだった。紛争当事者は、紛争解決への進展が遅いということを認めた。たった 1 カ所の先行プロジェクトが完了し、他の紛争の少数の事例で覚書(MOU)や行 動計画が立てられた。ただ、RA によりインタビューをした影響を受けている多数のコミ ュニティによれば、紛争は解決していないことを示しており、これら事例のほとんどで、 (例えば、もし実際に解決されたとしても)解決の正確な状態を最終的に明確にする証拠というものは、はっきりしていない。APP 社は全ての紛争のインベントリーの作成を完 了し、その対処を開始するプロセスとなっているが、多くの紛争が存在しており、これらの紛争を解決するためには、相当の作業が求められる。」と報告されています。

 社会紛争の進捗プロセスは、数百件の社会紛争の中で、1件のみが解決され、約1割で紛争解決プロセスへの合意が進められているものの、9割の紛争については、そうした段階にも達していないことが明らかとなった。さらに、その解決されたとする1件であるジャンビ州セニャランの事例では、本当に解決と言えるのかどうかも議論の余地がある状態であることが報告されている。

レインフォレスト・アライアンス社のレポート原文(英文)はこちら

社会紛争に関連する部分の抜粋部分の翻訳はこちら

スマトラでの住民の死で、APP社の社会的責任についての誓約は疑問に

ラフカディオ・コルテシ(Lafcadio Cortesi)により投稿 2015年3月2日 (英語原文)

2015年2月27日金曜日に、ジャンビ州テボ県ルブク・マンダルサ村の住民で、サカト・ジャヤ農民協会の会員であるインドラ・プラニ氏が死体で 発見されたという痛ましいニュースを先日、レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)は知りました。現地の市民社会や新聞記事によれば、APP社の警護隊が、地元の農民組合のリーダーであるインドラ・ペラニ氏を殴打し、拉致し、法的に認められない殺害を行ったと報告されています。

RANは、農民や住民の土地権のために効果的な提言活動を行っていたインドラ氏を追悼するとともに、この悲痛な喪失を被った家族や住民との 連帯のために立ち上がります。RANは、この暴力という非難されるべき行為に加わっていた者を糾弾し、APP社の警護隊が利用してきた不相応で、 正当化できない武力についての長年にわたる歴史を非難します。私たちは、APPに対して、地方政府、現地住民、NGOや、国家森林評議会 (DKN)や国家人権委員会(Komnas HAM)を含めた緊急に中立の包括的な捜査に全面的に協力することを求めます。さらに、APP社は、これらの犯罪の全被告人の刑事事件としての起訴が実施 できるよう現地の担当部局にあらゆる支援を与えるべきです。加えて、APP社は、この事件に関与している警護隊の部隊の全スタッフをも一時停職処分とすべきで、彼らが結託して証拠隠滅や偽装工作を行わないことを確保するための対策を講じるべきです。

APP社が、この件に関与した警護隊員を停職処分としたことは心強く思う一方で、インドラ氏の悲痛な殺害事件は、人権を尊重し、社会紛争を 解決するというAPP社の誓約の真剣さへの疑念を抱かせるものであり、APP社の管理地の至るところで確認された蔓延する社会紛争 や土地紛争への対処法を改善し、拡大するために、APP社は、住民や市民社会、政府と協働することが緊急に求められていることを浮き彫りにしています。

この事件のより詳細な報告は、こちらをご利用ください。

ルブク・マンダルサでの紛争の情報やAPP社の社会的責任に関する誓約の遵守状況についての情報は、以下場所にあるレポートにあります。

お知らせ:NHK BSで「危険な時代に生きる」にてRANスタッフ登場予定

米国のRANで活動しているラフ カディオ・コルテシ(Lafcadio Cortesi)が、3月2日の深夜に放送になるNHKの BSでのドキュメン タリーに登場すると思います。http://www.nhk.or.jp/wdoc/yotei/index.html
この番組は、Yeas of Living Dangerouslyという原題ですが、「危険な時代に 生きる:乾く大地」タイトルで、この番組は、いくつかのエピソードを組み 合わせたオムニバス 構成です。俳優のハリソン・フォードが出てくるパーム 油問題についてのパートで登場すると思います。英語版であれば、YouTubeで見られます。https://www.youtube.com/watch?v=brvhCnYvxQQ

 併せて、3月3日の深夜の第二回の「森林がなくなるとき」も是非ご覧下さい。  http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/150303.html

是非ご覧下さい。