アバクロンビー & フィッチ、木材を原料とする素材に新しい調達方針を採用
2017年9月15日
世界規模のアパレル企業が森林破壊に対処するリーダー企業に加わり、RANが称賛
連絡先: Emma Rae Lierley, Emma@ran.org, +1 425.281.1989
public_relations@anfcorp.com, + 1 614.283.6192
サンフランシスコ – アバクロンビーキッズとホリスターを含むアバクロンビー&フィッチ社(A&F)は、人気がある一方で問題も指摘されているレーヨン、ビスコース、モーダルなどの木材を原料としている衣料素材の調達と使用に関する新しい方針を発表しました。
A&Fの木質原料素材に関する方針と行動はレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)と共同して作成したものです。これには、RANの「アウト・オブ・ファッション」キャンペーンによって、インドネシア等での危機に瀕する森林とそれらに依存して生きる人々に対して、多くの木材を原料とする素材が及ぼすリスクが注目されたという背景があります。
A&Fは、ビスコースやレーヨンなどの再生セルロース繊維の供給元を、自社のサプライチェーンに沿って追跡することを約束しました。同社は、望ましい繊維の供給源を確立するために、2018年中頃までに必要な過程を終える予定です。そこでは、原生林や危機に瀕した森林からの供給を受けず、またそのような森林に依存している先住民族の人権侵害に関与しないように考慮されています。この新しい方針は、A&Fのすべてのブランドを対象とします。
A&Fは、サプライチェーンが森林破壊に寄与しないとする方針を実施しているアパレル企業グループに加わることになります。 同社は、ラルフ・ローレンやビクトリア・シークレット(Lブランド)と共に、これらの問題に対処することを公言したいくつかの主要米国企業の1つとして際立っています。
「北スマトラのコミュニティは、世界のブランドが人々や森林への地域的な影響を認識し、改善することを求めて、30年以上にわたってこの問題を訴えてきました」。その方針策定のためにA&Fと共に仕事をしてきたRANのシニア森林キャンペーナのブリアナラ・モーガンは述べています。 「ブランドがサプライチェーンの責任を負うようになるのは勇気づけられることです。A&Fのコミットメントと行動は、方針を策定した100以上の他のブランドに加わることで、本当に森林やそれに依存する人々にプラスの影響を与えることができます」。
「A&Fでは、行動を通して環境への責任への私たちのコミットメントを示してきましたが、この新しい方針は、進行中の持続可能な旅へのさらなるステップです。サプライチェーンの追跡可能性向上の必要があることがわかっています。RANの支援により、私たちは今より大きなプラスの影響を生み出すことができます。」A&Fのサステナビリティ担当シニアディレクター、キム・ハール氏は述べています。
A&Fの新しい方針は、インドネシア、カナダ、南アフリカ、ブラジルの生産者に対し、布地のためのパルプ生産が天然林、そして森林に依存する先住民族および地元のコミュニティに大きな影響を及ぼしているという強い市場の警告を拡大させるものとなっています。例えば、インドネシア北部のスマトラでは、伝統的に所有されている土地が一掃され、コミュニティの同意がないままに布や紙の生産のためのパルプを作る農園に転換されたという20以上の土地紛争事例の報告があります。
「アウト・オブ・ファッション」キャンペーンの中で、RANは会員と消費者に対して、A&Fやその他の「ファッション15」ブランドに、木質原料素材の環境および社会への影響に注意を向けすぐに行動するように依頼する手紙を書くよう呼びかけてきました。RANのこのキャンペーンでは、Michael Kors、Guess、Forever 21、Under Armor、Foot Lockerなどの他のブランドに対しても、サプライチェーが森林の喪失または関連する人権侵害に関連していないことを確認するために、確固とした購買方針の策定、サプライチェーンの調査、問題が指摘されている供給源の特定と排除、時間軸を設けた計画の実施の呼びかけを続けています。
布地のためのパルプ生産とRANの「アウト・オブ:ファッション」キャンペーンの詳細については、こちらをご参照ください。