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プレスリリース:RAN労働組合、RANとの労働協約を初めて締結(2025/11/21)

(米国サンフランシスコ) レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)の労働者は、「RANアライアンス・フォー・ワーカーズ・ライツ」(Rainforest Action Network Alliance for Workers’ Rights:RAWR)の組合員とRANとの間の初の労働組合協約を全会一致で承認しました。労組と団体との間の交渉プロセスによって、従業員に大きな保護と改善をもたらす契約が成立しました。具体的には以下の変更が含まれますーー介護者支援、給与の下限および昇給、対立解決、柔軟な働き方を実現するための解決策など。

2022年8月12日、RANとRAWRは、アメリカ通信労働組合(Communications Workers of America:CWA)の協力を得て、スタッフ主導による労働組合結成が自主的に承認されたことを発表しました。それ以来、協働的かつ誠実な交渉が続けられてきました。

RAN気候変動&エネルギープログラムのキャンペーンマネージャーで、交渉期間を通じてRAWR交渉委員を務めたルース・ブリーチは「全会一致で協約を承認し、RANのスタッフは次の章に向けて団結しています。この労働協約は、RAN労働者の地域を超える連帯と、私たちが自らの価値観に基づき行動するという共通のコミットメントを示す重要なベンチマークです。RANの強みは私たちのネットワークにあります。元スタッフ、CWA、そして他団体からの助言が、この協約を勝ち取る上で極めて重要でした」と述べました。

RAN事務局長ジンジャー・キャサディは、「RANでは、労働者の権利を強く支持しており、RANにおける初めての団体交渉協約をとても誇りに思います。この協約はRANの職員に強固な保護を提供します。また、RANが世界各地で展開するキャンペーンを通じて森林保全や気候保護、人権擁護に取り組む献身的な活動家たちに向けて、RANが前向きで支援的な場であり続けることを確かなものにします」と述べました。

今回の労組結成による新たな成功は、労働組合の衰退が国にとって悪影響だったと考える60%の米国成人にとっても(ピュー・リサーチ・センター調査)歓迎されるニュースとなるでしょう。RANは、米国における進歩的な運動の歴史的な礎である労働者の組織運動を長年支持してきました。RANのコアバリューは、公平性と公正さへのコミットメントであり、コミュニティの協力者・団体、同盟団体、同僚らが常に誠実さや敬意、尊厳をもって扱われることを求めています。

当事者間の協約が成立したことは、RANが、尊敬と誠実さ、人々と地球のためのたたかい、ピープルパワー(人々の力)、レイシャルジャスティス(人種的正義)、ソーシャルジャスティス(社会的正義)といった自らの価値観に全面的にコミットしていることを示しています。特筆すべきは、交渉過程で各条項が暫定合意されるたびに、RANが協約全体の承認を待つことなく、可能な限りすぐにその条項の実施を承諾した点です。

CWA9415書記ジェイソン・モンゴメリーは「RANとそのスタッフは、公正な賃金、福利厚生、労働条件の改善を確保する画期的な労働協約を締結しました。この合意は、グローバルなキャンペーンだけでなく、自らの職場においても正義と公正さに対するRANの深いコミットメントを反映しています。組織内外で自らの価値観を体現することで、RANはあらゆる非営利団体にとって力強い模範を示しています」と述べました。

 

CWAについて

アメリカ通信労働組合(Communications Workers of America:CWA)は、電気通信、カスタマーサービス、メディア、航空、医療、公共サービスと教育、製造、テクノロジーなどの分野で働く人々を代表しています。

レインフォレスト・アクション・ネットワークについて

レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)は、最前線の人々とのパートナーシップと戦略的キャンペーンにより企業の力や構造的不正に挑むことで、森林を保全し、気候を保護し、人権を守っています。

 

本件に関するお問い合わせ先

RAWRメディア担当:
ショーナ・アンブローズ(Shawna Ambrose)
Email: shawna@ran.org
TEL: 628. 444. 2211

(英語声明 “RAN Alliance for Workers’ Rights Secures First Contract at Rainforest Action Network”

 

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