サンフランシスコに本部を持つ米国の環境NGO RAINFOREST ACTION NETWORKの日本代表部です

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お知らせ: 3/15 SDGsセミナー 「動物たちの最後の楽園 ルーセルの熱帯林を守ろう」〜インドネシア、パーム油の農園開発から森を守る取り組み〜

インドネシア・スマトラ島に広がる「ルーセル・エコシステム」と呼ばれる熱帯林は、絶滅危惧種のオランウータンやゾウ、トラ、サイが集う、世界中で唯一残された貴重な場所です。東京都の面積の10倍以上の天然の熱帯林が広がり、気候変動に大きな影響をもつ大量の炭素を貯蔵している泥炭湿地林も含まれます。この素晴らしい手付かずの森は世界的にはあまり知られていませんが、森の中の山岳地帯は世界自然遺産として保護対象となっています。

しかし、この「最後の楽園」ともいえる場所が、今、危機的な状況にあります。森林減少と動物たちの生息地が失われている主な理由の一つが違法なアブラヤシ農園開発です。ルーセルの森の破壊に関係している企業のパーム油は日本企業でも利用されています。

 

今回は、現地の問題に取り組む米環境NGOレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)のジェマ・ティラックが来日し、スマトラ島の貴重な熱帯林について現地からの目線で語り、日本の皆さんとこのルーセルの貴重な森をアブラヤシ農園開発による森林破壊からいかに守ることができるかを共に考える機会にしたいと思います。国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)では、2020年までに森林減少ゼロ、絶滅危惧種の保護、森林の大幅な回復を目標に掲げています。

スピーカー:ジェマ・ティラック
(レインフォレスト・アクション・ネットワーク 森林ポリシー・ディレクター)

コメンテーター:黒鳥英俊さん
(日本オランウータン・リサーチセンター代表、ボルネオ保全トラストジャパン理事)

開催概要

日時:3月15日(金曜日) 開場:午後6時 開演:午後6時15分 終了予定:8時半

場所:連合会館  住所:東京都千代田区神田駿河台3-2-11

アクセス:東京メトロ「新御茶ノ水駅」 B3出口すぐ、「淡路町駅」B3出口まで徒歩5分、都営地下鉄新宿線「小川町駅」B3出口まで徒歩3分、JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩5分

参加費:無料(逐次通訳付)

主催:レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)
協力:プランテーション・ウォッチ、地球人間環境フォーラム、熱帯林行動ネットワーク

問い合わせ&参加申し込み:

レインフォレスト・アクション・ネットワーク日本代表部
電話:03-6721-0441 メールアドレス:japan@ran.org

こちらのサイトにて参加をお申し込み下さい。
または、主催団体のレインフォレスト・アクション・ネットワークのe-mail(japan@ran.org)かFax(03-6721-0959)にて、セミナー名、お名前、ご所属、連絡先(メール、お電話番号)を明記の上、お申込みください。

「ルーセル・エコシステム」の動画

持続可能な開発目標:SDGs (Sustainable Development Goals)とは?

SDGs:持続可能な開発目標とは、2015年に国連サミットで採択された2030年を目標とした持続可能な開発のための国際合意です。17の大目標と169の個別目標が設定されています。なお森林の課題は2020年を目標としており、10年前倒しでの達成を目指しております。今回のセミナーは、以下の大目標と個別目標に特に関連した内容となっております。

ゴール15:陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および反転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る。

・ターゲット15.2: 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で持続可能な形での森林拡大と森林再生を増加させる。

・ターゲット15.5: 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅を防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。

ゴール6:すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。

・ターゲット6.6: 2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。

ゴール12: 持続可能な消費と生産のパターンを確保する

・ターゲット12.6: 特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期的に盛り込むよう奨励する。

ゴール13:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る。

ターゲット13.3: 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、人的能力及び制度機能を改善する。
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お知らせ:3/14国際セミナー「森林減少ゼロとSDGs-グローバル新基準を学ぶ」」開催〜高炭素貯留アプローチ(HCSA)とは?〜

森林減少ゼロは、SDGs15(陸の豊かさも守ろう)や、国連気候サミットの「森林に関するニューヨーク宣言(2014)」の目標として掲げられています。しかし実際には、世界の森林では大規模農園への転換や開発が続き、特に熱帯林の減少は留まるところを知りません。私たちがほとんど無意識に消費している紙、木材、パーム油、大豆などを生産するために、熱帯林が失われ、陸上の生物多様性も急速に失われています。私たちは、どのように森林減少を食い止め、SDGs15を達成することができるのでしょうか?

本セミナーでは、レインフォレストレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)の森林ポリシーディレクター ジェマ・ティラックが来日し、森林減少ゼロを具体化する実践ツール「高炭素貯留アプローチ(HCSA)」(※)をご紹介します。また、企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)の事務局長でもある足立直樹氏に、日本企業が森林減少ゼロに取り組む意義と課題についてお話いただき、CDPジャパンの山口健一郎氏よりコメントをいただきます。

企業、NGO、コンサルタント、投資家の皆様など、世界の森林とその持続可能な利用にご関心をお持ちの皆様にお集まりいただき、森林減少ゼロに達成に向けて、具体的に取組みを進めるための議論を深める機会になれば幸いです。

【開催概要】

日時:2019年3月14日(木)13:30~16:00(開場13:00)
場所:東京ウィメンズプラザ 第一会議室 (東京都渋谷区神宮前5-53-67)
資料代:1,000円(要事前申込)

【プログラム】(予定・敬称略)

高炭素貯留アプローチ(HCSA)の概要とサプライチェーン管理の実践例
講師:ジェマ・ティラック
レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN) 森林ポリシーディレクター

森林減少ゼロとSDGs-世界の取組みと日本 
講師:足立直樹氏
株式会社レスポンスアビリティ代表取締役/企業と生物多様性イニシアティブ事務局長

コメント
山口健一郎氏
CDPジャパン シニアマネージャー

 

※高炭素貯留アプローチ(HCSA)とは

HCSAは、森林減少を止めるために開発された手法で、パーム油や紙の生産と熱帯林の存続との両立さを目的としています。森林の炭素貯蔵量と生物多様性保全機能、泥炭地や水辺、地域住民との関係などに着目して森林を評価し、保全する手法です。世界自然保護基金(WWF)、コンサベーション・インターナショナル、グリーンピース、レインフォレスト・アクション・ネットワークなどの国際環境NGOや、ユニリーバやネスレといったユーザー企業、生産国の大手アブラヤシ農園企業、大手製紙メーカーがメンバーとして協働しています。HCSAは投資家への情報提供を行うNGO、CDPのフォレスト分野の企業評価や、持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)の2018年の新基準で採用されたグローバル新基準です。

主催:地球・人間環境フォーラム
協力:ウータン・森と生活を考える会、国際環境NGO グリーンピース・ジャパン、プランテーション・ウォッチ(レインフォレスト・アクション・ネットワーク 日本代表部、国際環境NGO FoE Japan、サラワク・キャンペーン委員会、熱帯林行動ネットワーク、メコン・ウォッチ)
後援:企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)、世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)

【お申込み】

以下のフォームよりお申込みください(推奨)。

または、主催団体の地球・人間環境フォーラムのe-mail(event@gef.or.jp)かFax(03-5825-9737)にて、セミナー名、お名前、ご所属、連絡先(メール、お電話番号)を明記の上、お申込みください。

*このセミナーは、「緑と水の森林ファンド」の助成を受けて開催します。

お知らせ:6/29「ESGセミナー:森林リスクと金融セクターの役割〜東京五輪とインドネシアの違法伐採〜」開催

2018年6月29日(金)13時15分より、環境NGOレインフォレスト・アクション・ネットワーク(本部:米国サンフランシスコ、以下RAN)は、東京・丸の内で、報道関係、商社および金融関係、CSR関係の皆さま向けに「ESGセミナー:森林リスクと金融セクターの役割〜東京五輪とインドネシアの違法伐採〜」を開催いたしますので、ご案内申し上げます。

本セミナーは、森林破壊に脅かされるインドネシアのNGOを迎え現地の声を届けるとともに、木材、紙パルプ、パーム油セクターにおける森林破壊、違法伐採、人権侵害という「環境・社会・ガバナンス(ESG)リスク」と、そのような「森林リスク」に対処するための金融セクターの役割について、社会的責任投資フォーラム(JSIF)会長の荒井勝氏と高崎経済大学教授の水口剛氏をコメンテーターに迎えて議論します。RANのハナ・ハイネケンからはインドネシアにおける違法伐採と先住民族の権利侵害との日本市場及び東京五輪とのつながり、そして金融機関や投資家の取り組みを紹介します。

熱帯林は気候変動の緩和に重要な役割を果たし、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の「目標15: 陸の豊かさも守ろう」は、実質上 2020年までに「森林破壊ゼロ」を約束しています。しかし、今年2月、新国立競技場など東京五輪施設の建設で、環境・社会面でリスクの高い南洋材が大量に使用されていることが明らかになりました。パリ協定とSDGsの目標を達成するためには、森林リスクに対処することがますます重要です。

開催概要

【日時】  2018年6月29日(金)13:15~15:00/受付開始12:45
13:15-13:30 開会・森林セクターにおけるESGリスクと金融セクターの責任、東京五輪との関連
ハナ・ハイネケン/RAN 責任ある金融シニア・キャンペーナー

13:30-14:05 インドネシアでの違法伐採、汚職、人権侵害、および金融セクターの役割
エディ・ストリスノ/TuK インドネシア副代表(※日/インドネシア逐次通訳)

14:05-14:30 コメント
水口 剛/高崎経済大学教授
荒井 勝/NPO 法人社会的責任投資フォーラム(JSIF)会長

14:30-15:00 質疑応答

【会場】 AP東京丸の内 (東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー3階)
TEL.03-5224-5109  JR「東京駅」、東京メトロ「大手町駅」から徒歩約4分
【参加費】 無料 【定員】 80名
【主催】 レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)
【協力】 地球・人間環境フォーラム、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)
【参加申込】 お申し込みフォームにてお申し込みください。
※フォーム記入ができない場合、「6/29 ESGセミナー申し込み」と件名に明記の上
1)お名前、2)ふりがな、3)ご所属(組織名・部署名等)、4)Eメールアドレス、5)電話番号を、
メールにてevent@gef.or.jpまで送付ください。

【問い合わせ先】
レインフォレスト・アクション・ネットワーク TEL 03-3341-2022(川上、関本)
地球・人間環境フォーラムTEL03-5825-9735(坂本)

「レインフォレスト・アクションネットワーク(RAN)」は、米国のサンフランシスコに本部を持つ環境NGOです。1985年の設立以来、環境に配慮した消費行動を通じて、森林保護、先住民族や地域住民の権利擁護、環境保護活動をさまざまな角度から行っています。

レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)

2月3日 熱帯林とCSR 2015〜パーム油産業の課題と対応

「熱帯林とCSR-2015- パーム油産業の課題と対応」

【日 時】 2015年2月3日(火) 13:30~16:30 (終了しました)

➡ 見逃した方は、こちらの録画画像をYoutubeにてご覧下さい。

【趣 旨】パーム油の主な生産国であるインドネシアとマレーシアでは、パーム農園開発により、森林の減少、地域住民との土地紛争などが深刻な問題となっており、これらの問題解決に向けて世界的に関心が高まっています。このセミナーではインドネシアで現地NGOと多くの調査研究・提言活動を行っているフォレスト・ピープルズ・プログラムより、パトリック・アンダーソン氏をお招きし、現地における現状と課題についてお話いただきます。またサラワク州での現地調査の結果等から、私たちの暮らしと関わるパーム油産業の課題と対応について考えます。

【プログラム】
1. パーム油でつながる熱帯林と私たちの暮らし
(飯沼佐代子/地球・人間環境フォーラム)
2. インドネシアのパーム農園開発と土地紛争
(パトリック・アンダーソン/フォレスト・ピープルズ・プログラム)
3. サラワク州のパーム農園開発と森林減少
(三柴淳一/国際環境NGO FoE Japan)
4. まとめと提言
(川上豊幸/レインフォレスト・アクション・ネットワーク日本代表部) (さらに…)