サンフランシスコに本部を持つ米国の環境NGO RAINFOREST ACTION NETWORKの日本代表部です

‘プレスリリース’カテゴリーの記事一覧

プレスリリース:BNP パリバ銀行が、タールサンド、液化天然ガス及びパイプライン関連のビジネスを断つと発表(2017/10/11)

2017 年10 月 11 日

連絡先:川上豊幸 03-3341-2022、toyo@ran.org

先住民族団体と環境団体の連合組織からの圧力がかかる間での発表

パリ、フランス – 10月 11 日、BNP パリバ銀行 ―ヨーロッパで二番目に大きい銀行― は、シェ ール由来の石油・ガスや、タールサンド由来の石油に関連事業が主な事業活動としている企業と 取引を行わないことを発表しました。BNP パリバ銀行はまた、北極地域の石油やガスプロジェク トに資金を提供しないことを発表しました。

この発表は、レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)など 3 つの NGO により 歓迎されました。タールサンドや北極地域の石油やガスを含むエクストリーム化石燃料(注1)プロジェ クトは、今世紀末までに地球温暖化を 2℃未満に抑えるという目標遵守を不可能にするため、こ れら団体は、このようなプロジェクトの支援を撤退するよう銀行に圧力をかけてきました。

「BNP パリバ銀行の新たなコミットメントは、あらゆる大手銀行の最も包括的な石油・ガス政策 だ。タールサンド、シェールから水圧破砕(注2)された石油とガス、シェールガスの輸出を行う液化天 然ガス(LNG)ターミナルへの融資は、先住民族の権利蹂躙と気候の影響をもたらしてきた。こ れらを認識するための重要な前進といえる。」と、RAN のシニア・キャンペーナー、ジェイソン・ ディスターホフトは述べています。「他の銀行は BNP パリバ銀行に続いて、エクストリーム化石 燃料を止めなければならない。ダーティなエネルギーへの資金提供を続けるか否かは、気候変動 と人権に関する真剣さの重要な試金石となる。」と続けました。

同銀行の発表を歓迎した 3 団体、RAN、FOE フランス、Save RGV from LNG は、今年始めに 「BNP パリバ銀行 対 コミュニティと気候(BNP Paribas vs. Communities and Climate)」と 題する報告書を発行しました。その中で、テキサス州リオ・グランデ・バレーで LNG 輸出プロ ジェクトを支援したことで BNP パリバ銀行を非難し、また直接メッセージを伝えるためにテキ サスからパリへ銀行を訪問する先住民族代表団の調整にあたりました。 「私たちは、テキサス州の LNG が私たちの神聖な先住民族の土地を破壊し、地域社会への汚 染を広げ、天然の湾岸を傷つけることを大銀行に直接伝えるために、テキサスからフランスへ出 向いた」。Save RGV from LNGのレベカ・ヒノホサは述べています。「これは、化石燃料産業に 抵抗しているテキサスの先住民族と有色人種コミュニティの人々にとって大きな勝利だ。この戦 いは終わったわけではない。フランスの大銀行、Société Générale は、BNP パリバにならって、 当地域に計画されているリオ・グランデ LNG ターミナルへの支援を終わらせる必要がある。 」

BNP パリバ銀行は、今世紀末に地球温暖化を 2℃未満に保つことを目指すパリ協定に沿って、 資金提供および投資活動を行うと誓約しています。新しい方針の下で、BNP パリバ銀行は、 タ ールサンド、シェールガス、北極圏の石油プロジェクトに関連する新たな探査、生産、輸送、輸 出プロジェクトを支援しません。重要なことに、この銀行は、その業務の 3 割以上がこれらに該 当する事業となっている企業には資金提供しないことを誓約しています。

「BNP パリバは、これらの新しい発表で真のリーダーシップを発揮している。」と FoE フラ ンスのプライベート・ファイナンス・キャンペーン担当者ルーシー・ピンソンは述べています。
「北米のタールサンド、シェールガス、LNG プロジェクトによる影響の最前線にある先住民族の 支援のために活動しているグループにとって素晴らしいニュースだ」。

新しい発表の下で、BNP パリバ銀行はトランスカナダのキーストーン XLパイプライン、エン ブリッジの ライン 3、その他の北米のタールサンド・パイプラインのプロジェクトへの資金提供 をしないこととしています。 BNPパリバはまた、LNG 生産のための大部分のガスは水圧破砕さ れたシェールガスに由来すると計画されているため、北米の、テキサス州 LNG、その他の LNG 輸出ターミナルやガスパイプラインへの資金提供もしません。

「BNP パリバ銀行の発表は、三菱 UFJ、みずほ、三井住友フィナンシャルグループのような 銀行が米国からの LNG 輸出、それに石炭火力、非常に危険な石油開発とされるエクストリーム・ オイルに数千億円の資金を提供している日本の状況(注3)は全く違っていることを示している。日本 の銀行による投融資事業については、パリ協定の目標に合致しているとは言えない。」とレイン フォレスト・アクション・ネットワーク日本代表部の代表、川上豊幸は述べています。

 

注1 )エクストリーム化石燃料は、石炭採掘、石炭発電、 タールサンド、北極および超深海の油、液化天然ガス(LNG) 輸出を指す。

注2)水圧破砕は、地下の岩体に超高圧の水を注入して亀裂を生じさせる方法で、シェールガス、シェールオイル等 の採取に用いられる。天然ガスや石油の掘削の際は、特殊な砂粒や化学物質を添加した水が使われる。これらの方法での天然ガス採掘によるガス漏洩が数%発生するだけで、天然ガスは石炭と同等の温室効果ガス排出量にな ると推定されている。詳細は報告書「A Bridge to Nowhere」を参照

注3 )詳細は報告書「気候変動を加速させる銀行業務:化石燃料ファイナンス成績表2017レポート」を参照 http://japan.ran.org/?p=1075

プレスリリース:先住民族村長が安倍首相に嘆願:2020年東京五輪のための熱帯林破壊の停止を(2017/10/10)

プレスリリース

2017年10月10日

 

                                                                                                    ブルーノマンサー基金

                                                                         サラワク・ダヤク・イバン協会

                                                        レインフォレスト・アクション・ネットワーク

                                                            マーケット・フォー・チェンジ

                                                                       熱帯林行動ネットワーク(JATAN)

                                                                                国際環境NGO FoE Japan

連絡先:

-Annina Aeberli, Bruno Manser Fund (Switzerland), +41 79 128 58 73, annina.aeberli@bmf.ch

-川上豊幸 レインフォレスト・アクション・ネットワーク(日本), 080 3488 9849, toyo@ran.org

-Laurel Sutherlin, Rainforest Action Network (USA), +1 415 246 0161, laurel@ran.org

-Peg Putt, Markets For Change (Australia), +61 418 127 580, peg.putt@gmail.co

新国立競技場建設の使用木材の供給企業が先住民族の暮らしを破壊していると非難

マレーシア・サラワク州-最初の東京オリンピックの開催の記念日である本日、マレーシア・サラワク州のロング・ジェイク村のプナン族コミュニティのマトゥ・トゥガン村長が日本の安倍首相に、プナン族の森や暮らしを破壊する企業からの木材調達をやめるようにという緊急の嘆願書を届けた。日本は、2020年東京大会に使われる新国立競技場の建設にサラワク産の熱帯材を使い続けている。20174月にNGOが建設現場で集めた証拠により、新国立競技場でシンヤン社製の合板が使われていることが確認されている。同社は、ロング・ジェイク村の周辺地域でおよそ20年間にわたり伐採を続けており、これまでに違法伐採や熱帯林の破壊、人権侵害と関わってきている。

ロング・ジェイク村の地域住民は、シンヤン社による木材伐採やアブラヤシ農園への転換などに反対し、自らの森林を守るため道路封鎖で闘ってきた。地域住民はシンヤン社に対して彼らの慣習的権利を侵害しているという訴訟を起こし、現在も裁判は続いているものの、シンヤン社の地域住民の土地への侵入を止めることにはなっていない。残された森を守ろうとする彼らの最後の試みとして、村長はシンヤン社の日本の買い手を頼って、日本の首相に協力してほしいと願い出た。「総理大臣、どうかシンヤン社が私たちから盗んだ木材を日本が受け入れないようにしてください。日本がこの木材を受け入れ続ける限り、彼らは毎日、森林の伐採と丸太の搬出を続けます」。

トゥガン村長は、嘆願書において、シンヤン社の破壊的な伐採施業や同社の地域住民の自由意思による事前の十分な情報に基づく同意(FPIC)の権利が無視されていると証言している。「シンヤン社は、私たちの祖先から受け継いできた森を承諾や同意なしに伐採してきました。彼らは私たちの意見やニーズを尋ねてきたことはありません」。マレーシア人権委員会(SUHAKAM)は2007年に彼らの窮状について調査をし、シンヤン社の施業が地域住民をさらに貧しい状況に追い込んでいることを明らかにした。

国際オリンピック委員会(IOC)と東京大会当局は、不十分な木材調達基準や調達木材のサプライチェーンの透明性の欠如について、市民団体の国際的な連合体から繰り返し批判されている。彼らはオリンピック関連施設に使われている木材の出所の情報公開やシンヤン社をはじめとするリスクの高い木材の停止をすべきだと繰り返し要請されているにもかかわらず、当局は市民団体の懸念に対して対応できていない。

嘆願書:原文(マレー語)はこちら

嘆願書:和訳はこちら

以上

お知らせ:紙パルプ業界への無責任な投資を銀行方針は回避できていないと、レポートで指摘

連絡先:Mandy Haggith | hag@environmentalpaper.eu | +44 7734235704

環境NGOの連合体(EPN)*は、世界の紙パルプ企業に資金提供する銀行の方針を評価した報告書「In the Red」を、2017年8月1日に出版しました。この評価で、紙パルプ部門に最も深く関わる銀行には、環境的・社会的危害を引き起こすプロジェクトや企業への資金提供を避けるための公開された方針がないことが明らかになりました。

この評価では、金融業界が、紙パルプ業界との資金的関与における環境的・社会的リスクの管理にどの程度備えているかを調査しました。これは、いくつかの国の研究者チームが実施したベンチマーク評価であり、紙パルプ業界への資金提供の要求事項をとりまとめた2016年発表の文書グリーン・ペーパー、レッド・ラインの要求事項に照らして、42の民間銀行の紙パルプの方針を評価したものです。

レッド・ラインとは、紙パルプ会社が投資を受ける前に満たさなければならない最低限の要件を明記した規制のための環境・社会基準です。紙パルプ工場やそれへの資金提供機関がこれらの要件を満たさない限り、社会的・環境的被害を引き起こし市民団体によるキャンペーンのターゲットとなる可能性が高いといえます。したがって、EPNの加盟組織は、顧客である紙パルプ企業が最低限の要件を満たすことができない場合には、資金提供機関がこれら企業を回避することを期待しています。金融機関における方針が容認できないレベルであれば、その金融機関はこれらの問題に関する説明責任とコミットメントの欠如を明確に示しているといえるでしょう。

EPNの担当者マンディ・ハギス(Mandy Haggith)は次のように述べています。「評価の結果、銀行の方針は非常に残念です。残念ながら、私たちが評価した銀行のどれも、レッド・ラインに違反する顧客企業から自らを徹底的に防護することはできません。ほとんどのレッド・ライン基準で、膨大な数の銀行がせいぜい部分的にしか防護されていません。我々は、銀行部門には、紙パルプのプロジェクトや企業を損なう無責任な投資を回避するという目的に合致した方針はないと結論付けるしかありません。 我々は、すべての銀行がこのセクターへの関与に関する方針を見直し強化するよう促します」。

RAN Japan による報告書の仮抄訳はこちら

* エンヴィロンメンタル・ペーパー・ネットワーク(EPN)は、紙パルプの持続可能性の問題に取り組んでいる140以上のNGOの世界的なネットワークであり、そのすべてがグローバル・ペーパー・ビジョンを支持しています。

関連ウェブサイト

–  In the Red: report on the assessment of bank policies – http://www.environmentalpaper.eu/in-the-red/

–  The Green Paper, Red Lines criteria – http://www.environmentalpaper.eu/red-lines-for-pulp-mill-finance/

–  Global Paper Vision – http://www.environmentalpaper.eu/our-common-vision/

 

 

 

アバクロンビー & フィッチ、木材を原料とする素材に新しい調達方針を採用

2017915日

世界規模のアパレル企業が森林破壊に対処するリーダー企業に加わり、RANが称賛

連絡先: Emma Rae Lierley, Emma@ran.org, +1 425.281.1989

public_relations@anfcorp.com, + 1 614.283.6192

 

サンフランシスコアバクロンビーキッズとホリスターを含むアバクロンビー&フィッチ社(AF)は、人気がある一方で問題も指摘されているレーヨン、ビスコース、モーダルなどの木材を原料としている衣料素材の調達と使用に関する新しい方針を発表しました。

AFの木質原料素材に関する方針と行動はレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)と共同して作成したものです。これには、RANの「アウト・オブ・ファッション」キャンペーンによって、インドネシア等での危機に瀕する森林とそれらに依存して生きる人々に対して、多くの木材を原料とする素材が及ぼすリスクが注目されたという背景があります。

AFは、ビスコースやレーヨンなどの再生セルロース繊維の供給元を、自社のサプライチェーンに沿って追跡することを約束しました。同社は、望ましい繊維の供給源を確立するために、2018年中頃までに必要な過程を終える予定です。そこでは、原生林や危機に瀕した森林からの供給を受けず、またそのような森林に依存している先住民族の人権侵害に関与しないように考慮されています。この新しい方針は、AFのすべてのブランドを対象とします。

AFは、サプライチェーンが森林破壊に寄与しないとする方針を実施しているアパレル企業グループに加わることになります。 同社は、ラルフ・ローレンやビクトリア・シークレット(Lブランド)と共に、これらの問題に対処することを公言したいくつかの主要米国企業の1つとして際立っています。

「北スマトラのコミュニティは、世界のブランドが人々や森林への地域的な影響を認識し、改善することを求めて、30年以上にわたってこの問題を訴えてきました」。その方針策定のためにA&Fと共に仕事をしてきたRANのシニア森林キャンペーナのブリアナラ・モーガンは述べています。 「ブランドがサプライチェーンの責任を負うようになるのは勇気づけられることです。A&Fのコミットメントと行動は、方針を策定した100以上の他のブランドに加わることで、本当に森林やそれに依存する人々にプラスの影響を与えることができます」。

AFでは、行動を通して環境への責任への私たちのコミットメントを示してきましたが、この新しい方針は、進行中の持続可能な旅へのさらなるステップです。サプライチェーンの追跡可能性向上の必要があることがわかっています。RANの支援により、私たちは今より大きなプラスの影響を生み出すことができます。」A&Fのサステナビリティ担当シニアディレクター、キム・ハール氏は述べています。

AFの新しい方針は、インドネシア、カナダ、南アフリカ、ブラジルの生産者に対し、布地のためのパルプ生産が天然林、そして森林に依存する先住民族および地元のコミュニティに大きな影響を及ぼしているという強い市場の警告を拡大させるものとなっています。例えば、インドネシア北部のスマトラでは、伝統的に所有されている土地が一掃され、コミュニティの同意がないままに布や紙の生産のためのパルプを作る農園に転換されたという20以上の土地紛争事例の報告があります。

アウト・オブ・ファッション」キャンペーンの中で、RANは会員と消費者に対して、AFやその他の「ファッション15」ブランドに、木質原料素材の環境および社会への影響に注意を向けすぐに行動するように依頼する手紙を書くよう呼びかけてきました。RANのこのキャンペーンでは、Michael KorsGuessForever 21Under ArmorFoot Lockerなどの他のブランドに対しても、サプライチェーが森林の喪失または関連する人権侵害に関連していないことを確認するために、確固とした購買方針の策定、サプライチェーンの調査、問題が指摘されている供給源の特定と排除、時間軸を設けた計画の実施の呼びかけを続けています。

布地のためのパルプ生産とRANの「アウト・オブ:ファッション」キャンペーンの詳細については、こちらをご参照ください。

東京オリンピックでの熱帯林破壊と人権侵害の停止を、NGOが要請

緊急リリース 2017年9月11日

連絡先:       川上豊幸 レインフォレスト・アクション・ネットワーク 日本代表  toyo@ran.org

オリンピック2020年東京大会での熱帯林破壊と人権侵害の停止を、NGOが要請

 

東京・リマ- 47の市民団体は、本日、ペルー・リマで開催される国際オリンピック委員会(IOC)理事会の開始にあたり、IOCと2020年東京大会当局に対して公開書簡を送付しました。書簡は、IOCの持続可能性に関する誓約の正当性と説明責任、そしてオリンピック競技大会の評判と信頼性に対する重大で増大しつつある懸念を繰り返し表明しています。さらに書簡は、大会関連の建設等において熱帯林を故意に利用し、人権侵害を潜在的に助長するオリンピックを批判しています。署名団体は、新国立競技場を含む東京オリンピック関連施設建設に使用されている木材の完全な透明性と、熱帯材使用の停止を求めています。

署名団体には、環境破壊や人権問題に関連するサプライチェーンのリスクを熟知している幅広い分野で活動するNGOが名前を連ねており、東京大会当局による透明性の欠如が続いていることを批判しています。

「東京大会当局は新国立競技場の建設に大量の熱帯材を使っているという事実を隠している。木材サプライチェーンの完全な透明性がなければ、持続可能なオリンピックを主催するという主張はまったく根拠がありません」とレインフォレスト・アクション・ネットワークのハナ・ハイネケンは述べています。

NGOは、IOCが持続可能性の明白なリスクに対処できていないことが、「オリンピックの全ての面に持続可能性を含める」という自らの誓約に対する明確な違反であると主張しています。特に、日本ではコンクリート型枠合板の大半が違法伐採、熱帯林破壊、土地権侵害などの問題が、はびこるマレーシアとインドネシアの熱帯林に由来しているにもかかわらず、型枠に使用されている木材を調達方針の環境、労働、人権の要件から免除できるという、2020年東京大会の調達方針の大きな抜け穴を指摘しています。

2016年12月6日、44のNGOはIOCに対して、違法で持続不可能な熱帯材が新国立競技場やその他の関連施設の建設に使用されるリスクが高いことを警告する書簡を送りました。これらのNGOは、建設着手時に追加の予防策とデュー・デリジェンス措置を採用しなかった場合、人権侵害、違法伐採、熱帯林破壊への加担となる可能性があると警告しました。この書簡は、マレーシアの高リスク木材が東京の建設事業で使用されているという証拠を提示し、2020年東京大会の「持続可能性に配慮した木材の調達基準」はリスクのある木材の使用を防ぐためには不十分であると警告しました。しかし書簡に記された1つの要求も満たされていません。

本日の書簡では、新国立競技場に、コンクリート型枠合板としてかなりの量の熱帯林が使用されていることに言及しています。悪名高いマレーシアの木材会社シンヤン社により供給された熱帯材合板が、同社の違法伐採、熱帯林破壊、人権侵害の歴史にもかかわらず、使用されているという証拠が示されています。東京大会当局は、シンヤン社の木材が認証されていると主張し、その使用を擁護していますが、書簡ではマレーシアのサラワクではシンヤン社の認証木材が人権侵害につながっているという証拠をもって、その持続可能性に異議を唱えています。さらに、書簡は新国立競技場でコンクリート型枠用として使用されている木材の大部分は実際には未認証製品であり、日本で使用されているほとんどのコンクリート型枠用合板を供給しているマレーシアまたはインドネシアの熱帯林に由来する可能性が高いと述べています。

マーケット・フォー・チェンジのCEO、ペッグ・パットは「シンヤン社の伐採事業が先住民族の伝統的土地や暮らしを破壊しているという先住民族の代表者自身の証言の前では、シンヤン社の認証は無意味である」と述べています。

2020年東京大会当局は、熱帯林減少の主な原因であるパーム油と紙パルプについて調達基準を策定中です。日本での熱帯林由来の紙の消費が大きいこと、またパーム油の消費が増えつつあることを踏まえ、NGOは東京大会当局に対し、環境面・社会面の強固な保全措置を採用することを要求し、そうでなければ熱帯林破壊、違法伐採、人権侵害を助長する行為により、さらなる批判に直面すると警告しています。

以上

なお、公開書簡については、以下をご覧ください。

(IOC向けの英語版の公開書簡へのリンクはこちら)

英語のプレスリリースについては、RAN本部のサイトをご覧ください。

また、関連する写真については、以下をご覧ください。

https://www.dropbox.com/sh/hfjjq01oaxa8wyg/AACxyIrcFxd0m90YKhhdmgBOa?dl=0

******************************以下、東京大会当局宛ての公開書簡の全文です*******************

2017年9月11日

日本スポーツ振興センター 理事長 大東 和美 様

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 会長 森 喜朗 様

東京都知事 小池 百合子 様

2020年東京大会当局への公開書簡

 

件名: 2020年東京オリンピックにより、オリンピックの持続可能性へのコミットメントが脅かされている件について

拝啓

私たち下記の署名団体は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の持続可能性と説明責任について重大な懸念を抱いています。2020年東京大会が熱帯林を利用し、人権侵害に拍車をかけている可能性があることを示す証拠が増加しており、オリンピックの持続可能性と人間の尊厳への尊重についてのコミットメントが脅かされています。私たちは、国際オリンピック委員会(IOC)と2020年東京オリンピック当局に対して、使用されているすべての熱帯木材の産地と量を含め、2020年東京大会の木材サプライチェーンについて直ちに情報を開示し、これ以上、熱帯林をはじめとするリスクの高い供給源からの木材を使用するのを止めるよう要請します。

オリンピック・アジェンダ2020にも謳われているように透明性はオリンピックの信頼性の基本となるものです。森林関連製品(特に森林ガバナンスの脆弱な熱帯諸国から調達されるもの)に伴う高い環境・社会リスクを考えれば、全サプライチェーンの透明性と強化したデュー・デリジェンスは責任ある調達を確実に実施するために極めて重要です。

残念ながら2020年東京大会当局は大会関連施設での木材の使用に関して情報公開しておらず、違法で持続不可能な熱帯木材を使用するリスクを軽減する十分な対策を講じてきませんでした。木材調達に伴うリスクについては、2016年12月6日にNGO 44団体がIOCに送った書簡で明確に説明されていました[1]。書簡では東京の建設事業でマレーシアからの高リスク木材が使われている証拠を示し、2020年東京大会の木材調達コード[2]が高リスク木材の使用を防止するのに不十分であると論じました。しかし、書簡で提示された要求は一つも実現されていません。特に持続可能性に配慮した木材調達コードは、現在も根本的な欠陥があります:2020年東京大会当局は、調達コードでコンクリート型枠用合板が環境、労働および人権の基準の適用を免除されていることを盾に、新国立競技場の建設に大量の熱帯木材を使っています。型枠用合板は、日本国内外から一貫して批判の対象となってきた低い水準の合法性基準を満たすことしか義務付けられていません[3]。このような基準は国際的なベストプラクティスをはるかに下回っています。

今年の4月、マレーシアの木材会社シンヤン社の供給した熱帯材合板が新国立競技場の建設現場で発見されました[4]。シンヤン社は、マレーシア・サラワク州で手つかずの熱帯林の組織だった破壊、違法伐採および人権侵害に関わってきたことが指摘されています[5]。2020年東京大会当局は同社の供給する木材の使用を認めたばかりでなく[6]、この問題となっている供給業者から調達した木材を使用し続けています[7]。2020年東京大会当局は、その発見されたサンプルがPEFC認証材であると主張して、シンヤンの木材の使用を正当化しようとしました[8]。しかし、競技場でコンクリート型枠として使われている合板の大部分は非認証製品で、日本で使われている型枠合板の大半を供給しているマレーシアまたはインドネシアの熱帯林から調達されている原料を使っている可能性が高いのです[9]。また、熱帯林破壊と人権を侵害する伐採を行ってきたことで問題となっているシンヤン社から調達することは、オリンピックの価値観とコミットメントと矛盾しています。

さらに、合法性と伝統的・市民的権利や保護価値の高い地域を含め社会・環境面への責任ある配慮をPEFC認証が保証していないことを示す実質的証拠もあります。PEFCに相互承認されたマレーシアの認証制度であるマレーシア木材認証制度(MTCS)は、基準もシステムの強固さも、PEFCよりさらに脆弱であると評価されてきました[10]

サラワク州ロング・ジェイク村の先住民族は、土地に対する権利を守ろうとして長年、同社と闘ってきました[11]。村長のマトゥ・トゥガンさんは、最近、次のように発言しています:「[シンヤン社は]丸太を伐り出す前に目の前の全てのものを破壊します。今、ロング・ジェイク村の生活がとても困難となっているのは、そのためです」。長期にわたる住民の反対にもかかわらず、ロング・ジェイク村の周りの森林は少なくとも[12]

こうした展開に抗議して東京の新しいオリンピック関連施設の建設に熱帯木材を使用することをすぐに止めるよう求める14万以上の署名が5月10日に日本大使館に提出されました[13]。日本政府も2020年東京大会当局も、この陳情に応答していません。透明性もなく、異議申立制度も確立されてないということは、説明責任がほとんど果たされていないということです。

2020年東京大会当局は現在、熱帯林減少の重要な原因であるパーム油と紙・パルプなどの商品(「森林リスク商品」)に関する調達基準策定も検討しています。同様の間違いを回避するためには、強固な社会・環境セーフガードを導入することが不可欠です。

したがって、下記署名団体は、早急に以下の措置を求めます:

  • 熱帯木材および他のリスクの高い供給源からの木材の使用停止;
  • 新国立競技場を含む全ての2020年東京大会施設の建設に使われる熱帯木材の産地と数量について即時での情報開示および木材の合法性と持続可能性を保証する措置に関する詳細な報告;
  • 木材サプライチェーンに関する本格的なトレーサビリティと第三者検証の義務付け;
  • 木材調達コードの改訂:全ての保護価値の高いエリアと炭素蓄積量の多い森林を保護し、自由意思による事前の十分な情報に基づく同意(FPIC)の確認を含め、先住民族や地域社 会の土地、森林、天然資源に対する法的、慣習的な権利を尊重することを要求する、強化 された社会・環境基準とデュー・デリジェンスを義務付ける、コンクリート型枠用合板に 関する抜け穴を埋め、強固な合法性基準を採択することを含む;
  • 他の全ての森林リスク産品について、東京大会で使用されるいかなる原料や製品も熱帯林破壊や違法伐採もしくは人権侵害に関連しないことを保証する強固な調達方針の採用。

この手紙に対する回答を可能な限り早く、遅くとも10月2日の前にお送りくださるよう要請します。ご質問があれば、ハナ・ハイネケン(hheineken@ran.org)まで(英日どちらでも)、お問い合わせください。

敬具

署名団体

  1. Accelerated Rural Development Organisation (ARDO), Ghana – Pascal Benson Atiglah, Director
  2. ARA, Germany – Wolfgang Kuhlmann, Director
  3. Biodiversity Conservation Center, Russia – Alexey Zimenko, Director General
  4. Biofuelwatch, UK/US – Almuth Ernsting, Co-Director
  5. Bob Brown Foundation, Australia – Jenny Weber, Campaign Manager
  6. The Borneo Project, US – Jettie Word, Executive Director
  7. Bruno Manser Fund, Switzerland – Lukas Straumann, Executive Director
  8. Center for International Environmental Law, US – Carroll Muffett, President & CEO
  9. Center for Orang Asli Concerns (COAC), Malaysia – Colin Nicholas, Coordinator
  10. Chlorine Free Products Association, US – Archie Beaton, Executive Director
  11. Civic Response, Ghana
  12. Dogwood Alliance, US – Scot Quaranda, Communications Director
  13. Environment East Gippsland Inc , Australia – Jill Redwood, Coordinator
  14. Environmental Investigation Agency, US – Alexander von Bismarck, Executive Director
  15. FERN, Belgium/UK – Saskia Ozinga, Campaigns Coordinator
  16. The Finnish Nature League (Luonto-Liitto), Finland – Leo Stranius, Executive Director
  17. Forest Peoples Programme, UK – Patrick Anderson, Policy Advisor
  18. Forest Watch Ghana, Ghana – Samuel M. Mawutor, Coordinator
  19. Friends of the Earth Japan – Junichi Mishiba, Director
  20. Gaia Care, Ghana
  21. Gesellschaft für Ökologische Forschung, Germany – Sylvia Hamberger
  22. Global Justice Ecology Project, US – Anne Petermann, Executive Director
  23. Global Witness, UK – Patrick Alley, Director
  24. Greenpeace International – Matthew Daggett, Global Campaign Leader, Forests
  25. Human Rights Now, Japan – Kazuko Ito, Executive Director
  26. Japan Tropical Forest Action Network, Japan – Akira Harada, President
  27. Jikalahari (The Network for Riau’s Forest), Indonesia – Woro Supartinah, Coordinator
  28. Keruan, Malaysia – Komeok Joe , CEO
  29. Link-AR Borneo, Indonesia – Agus Sutomo, Director
  30. Markets For Change, Australia – Peg Putt, CEO
  31. Mighty Earth, US – Henry Waxman, Chairman and former US Congressman
  32. More Trees, Japan – Ryuichi Sakamoto, Representative
  33. Mother Nature Cambodia, Cambodia – Alejandro-Gonzalez Davidson, Chief Executive
  34. New York Climate Action Group, US – JK Canepa, Co-Founder
  35. PADI Indonesia – Ahmad Sja, Director
  36. Pro REGENWALD, Germany – Martin Glöckle
  37. PT AirWatchers, US – Gretchen Brewer, Director
  38. Rainforest Action Network, US – Lindsey Allen, Executive Director
  39. Rainforest Foundation UK – Simon Counsell, Executive Director
  40. Rainforest Rescue / Rettet den Regenwald, Germany – Mathias Rittgerott, Campaigner
  41. Salva la Selva, Spain – Guadalupe Rodríguez, International Campaigner
  42. Sarawak Campaign Committee, Jeapan – Tom Eskildsen, Steering Committee Member
  43. Sarawak Dayak Iban Association (SADIA), Malaysia – Nicholas Mujah, Secretary General
  44. SAVE Rivers, Malaysia – Peter Kallang, Chairman
  45. Talents Search International, Ghana
  46. The Wilderness Society, Australia – Lyndon Schneiders, National Campaigns Director
  47. TuK INDONESIA – Rahmawati Retno Winarni, Executive Director

[1] http://www.foejapan.org/forest/library/161206.html

[2] https://tokyo2020.jp/jp/games/sustainability/data/sus-wcode-timber-JP.pdf

[3] 例えば次を参照:籾井まり「違法木材の取引:日本における取組」(2014年11月)、www.chathamhouse.org/publication/trade-illegal-timber-response-japan

[4] http://japan.ran.org/?p=1032

[5] グローバル・ウィットネス「マレーシアの熱帯林破壊と日本:持続可能な2020年オリンピック東京大会へのリスク」(2015年12月)、www.globalwitness.org/en/reports/shinyang/

[6] www.bloomberg.com/news/articles/2017-04-20/rainforest-wood-breaches-tokyo-green-olympic-vow-activists-say

[7] www.thestar.com.my/news/nation/2017/08/10/tokyo-olympic-stadium-to-use-certified-msian-wood/#j8BZikQ0VyxAk2JR.99と私的な情報交換に基づく。

[8] www.jpnsport.go.jp/newstadium/Tabid/367/ItemID/220/Default.aspx

[9] 国産材など、より持続可能な代替製品が利用可能であるにもかかわらず、日本で使われているコンクリート型枠合板のほとんどすべてが熱帯木材から作られている。脚注5を参照。

[10] 例えば次を参照:WWF Forest Certification Assessment Tool (CAT)、http://wwf.panda.org/wwf_news/?246871/WWF-Forest-Certification-Assessment-Tool-CAT;および www.greenpeace.org/international/en/campaigns/forests/solutions/alternatives-to-forest-destruc/Weaker-Certification-Schemes/

[11] ロング・ジェイクのコミュニティは、シンヤン社のライセンス区画LPF 0018の中に位置する。コミュニティの住民への影響についてマレーシア人権委員会が調査を実施したことがある。このコミュニティの住民が先住慣習権の侵害でシンヤン社を提訴した裁判が係争中である。例えば、次を参照:SUHAKAM, Report on Penan in Ulu Belaga: Right To Land and Socio-Economic Development, 2007, www.suhakam.org.my/wp-content/uploads/2013/12/Report-On- Penan-In-Ulu-Belaga.pdf

[12] 次を参照:www.pefc.org/company-detail?id=287157、www.pefc.org/company-detail?id=282283、および 「Global Forestry Services, Chain of Custody Checklist & Assessment Report of Shin Yang Plywood (Bintulu) and Forescom Plywood」www.gfsinc.biz/wp-content/uploads/2015/05/Summary-Shin-Yang-Plywood-Bintulu-Nov- 2016.pdf,www.gfsinc.biz/wp-content/uploads/2015/05/Summary-Forescom-Plywood-Bintulu-Nov- 2016.pdf

[13] http://www.jatan.org/archives/4075

以上

IOC、無計画で持続不可能な東京オリンピック競技場建設に加担

緊急リリース

2017年7月24

連絡先:

ペグ・パット(マーケット・フォー・チェンジ):+61 418 127 580, peg.putt@gmail.com

川上豊幸 (レインフォレスト・アクション・ネットワーク):+81 80 3488 9849, toyo@ran.org

アニーナ・エベリ(ブルーノ・マンサー・ファンド):+41 128 58 73/+60 11-25117107, annina.aeberli@bmg.ch

ちょうど3年後に開催される東京2020オリンピックを記念して今日開かれる「東京2020オリンピック・パラリンピック・フラッグ・ツアー・フェスティバル」に、オリンピック主催者の持続可能性コミットメントの重大な弱点が影を落としています。過去6ヶ月間、国際オリンピック委員会(IOC)は、東京の新国立競技場の建設に、その由来が不明または不審な大量の熱帯材を使用されることがわかっていながら認めていたと、レインフォレスト・アクション・ネットワーク、マーケット・フォー・チェンジ、ブルーノ・マンサー・ファンド、サラワク・ダヤック・イバン・アソシエーション、熱帯林行動ネットワークが述べています。熱帯材原産地に関する明らかな透明性欠如と調達における予防策の脆弱さにより、その持続可能性または合法性を保証することができなくなっています。 持続可能性の明白なリスクへの対処にIOCが失敗していることは「オリンピックのあらゆる面に持続可能性を含める」という自らのコミットメントへの明確な違反であると、NGOは主張しています。

今年4月には、マレーシアのサラワク州の悪名高い木材会社が供給した熱帯材合板が、新東京オリンピック競技場の建設現場で発見されました。環境団体にそれを公表された後、東京オリンピック当局はシンヤン社(Shin Yang)が供給している木材を使用したことを認めましたが、その対象の木材がPEFC認証を受けていることを理由にそれを擁護しました。新国立競技場の基礎工事のために大量の熱帯材合板が引き続き使用されていましたが、当局は木材が伐採された場所や、認証を受けた供給源からの木材の割合を公表していません。

サラワク州は熱帯材合板の日本への主要な供給元ですが、腐敗、持続不可能な伐採、先住民族の権利侵害がはびこっています。例えば、シンヤン社は手つかずの熱帯林の破壊、違法伐採、人権侵害に組織的に関与しています。ブルーノ・マンサー・ファンドのアニーナ・エベリは次のように述べています。「どの会社が木材を供給しているか、木材がどこから来ているのかについての完全な透明性がない状況では、サラワクの木材が持続可能、または合法であるという保証はありません」。

2016年12月6日、44のNGOはIOCに対して、違法で持続不可能な熱帯材が東京の新オリンピック競技場とその他関連施設の建設に使用されることを警告する手紙を送りました。この中でNGOは、建設当初に追加的に予防策とデュー・デリジェンスの措置を講じないと、人権侵害、違法伐採、熱帯林破壊の共犯になる可能性があると警告しました。

5月17日、IOCは、東京オリンピック当局は「持続可能性に配慮した木材の調達基準」を遵守していることに言及してNGOの懸念に応えました。驚いたことに、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、持続可能性を犠牲にしたとしても「基準は…実現可能性を確保するために木材貿易の実際のビジネス慣行を考慮」を許容すると、その手紙は伝えていました。

「 持続可能性に配慮した木材の調達基準は、数十年間日本の『実際のビジネス慣行』であった熱帯材合板の極めて持続不可能な使用を正当化している。」とレインフォレスト・アクション・ネットワークのハナ・ハイネケンは述べています。日本は熱帯材合板の最大輸入国であり、コンクリート型枠に使用される合板はほとんどがマレーシアやインドネシアの熱帯林に由来しています。コンクリート型枠用合板は、特定の例外の下で、環境、労働、人権の要求事項から適用除外となっています[1] 。「これは業界への大きな贈り物だった」と彼女は語りました。

PEFC認証システムは合法性および社会的・環境的責任を保証できていないというかなりの証拠があるにもかかわらず、東京大会の木材コードがこの認証を取得したすべての木材にゴーサインを出すことで、これらの欠陥品も混入させてしまっていると、NGOは指摘しています.[2]。

シンヤン社のPEFC認証合板は人権侵害と関連していることを示す証拠が存在しています。 サラワクのロング・ジェイク先住民族コミュニティのマットゥ・トゥガン氏は、30年以上にわたりシンヤン社と闘い続けており、最近の声明の中で「(シンヤン社は)、伐採の前に彼らの前にあるもの全てを破壊する。そのため、ロング・ジェイクでの私たちの生活は非常に厳しい。」と述べています。現在、コミュニティの周囲の森林は、シンヤン社のPEFC認証合板工場の少なくとも2つに木材を供給しています[3]。「シンヤン社のPEFC認証は、その『認証された』伐採行為が先住民族の生活を破壊しているという証拠を前にして、意味をなさない。」とマーケット・フォー・チェンジのCEO、ペッグ・パットは述べました。

NGOは、オリンピック当局に対して木材調達について完全に透明であること、すなわち使用中のすべての熱帯木材に対する完全な追跡可能性と第三者による検証の確立、全ての木材が熱帯林破壊、違法伐採、人権侵害に関連していないことの保証を求めます。そのためには、シンヤン社の木材の使用を直ちに止める必要があります。

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[1]この例外は、再利用される型枠用合板に適用される。型枠用合板は、通常2〜3回使用された後廃棄される。.持続可能性に配慮した木材の調達基準、2項目を参照。 https://tokyo2020.jp/jp/games/sustainability/data/sus-wcode-timber-JP.pdf

[2] マレーシアにおけるPEFCとの相互認証制度は、マレーシア木材認証制度(MTCS)である。 PEFCとMTCSの弱点の分析については、以下を参照。WWF Forest Certification Assessment Tool The PEFC-endorsed system in Malaysia is the Malaysian Timber Certification Standard (MTCS). For an analysis of the weaknesses of PEFC and MTCS, see WWF Forest Certification Assessment Tool (CAT), http://wwf.panda.org/wwf_news/?246871/WWF-Forest-Certification-Assessment-Tool-CAT; http://timbernews.org/malaysia_eu_vpa/; www.greenpeace.org/international/en/campaigns/forests/solutions/alternatives-to-forest-destruc/Weaker-Certification-Schemes/

[3] ロング・ジェイクのコミュニティは、License for Planted Forest (LPF) 0018に位置するが、ここはシンヤン合板のビントゥル工場とビントゥルのシンヤン社所有のフォレスコム合板工場に原料供給することが知られている。以下を参照。Global Witness, Japan’s Links to Rainforest aDestruction in Malaysia: Risks to a sustainable 2020 Tokyo Olympics, December 2015, www.globalwitness.org/en/reports/shinyang/, and Global Forestry Services, Chain of Custody Checklist & Assessment Report of Shin Yang Plywood (Bintulu) and Forescom Plywood, www.gfsinc.biz/wp-content/uploads/2015/05/Summary-Shin-Yang-Plywood-Bintulu-Nov-2016.pdf, www.gfsinc.biz/wp-content/uploads/2015/05/Summary-Forescom-Plywood-Bintulu-Nov-2016.pdf